
熱海梅園を訪れたあと徒歩で市街地まで散策しようと来宮駅から起雲閣方面に向かい歩いていたところ、双柿舎(雙柿舎 / そうししゃ)という文化財を無料で見学できるということで立ち寄ってみました。
双柿舎は大正時代に坪内逍遙の別邸として市街地を見下ろす場所に作られました。周辺には今でも趣のある大きな邸宅や旅館(閉館していると思われるもの含め)が点在する風情のある町並みが残っています。
敷地内に入ると立派な古民家と見事な庭園が広がっています。名前の由来となった2本の柿の大木は残念ながら朽ち果ててしまっていますが、梅や藪椿、様々な花木をとてもよく手入れされた状態で見学することが出来ました。

双柿舎の敷地は坪内逍遙が創立に貢献した早稲田大学の所有で、現在は管理を熱海市が行ない毎週土・日曜日に無料で公開しているそうです。老朽化や修復作業との兼ね合いから書屋以外の建物には立ち入ることが出来ませんが、係員の方から庭園に面した縁側に腰掛けてゆっくりとしていくことを勧めてもらいました。

中門の扁額は創建当時のオリジナルのものだそうです。
次回は新緑の頃に訪れてみたいです。