松城家住宅の鏝絵
沼津市・戸田の松城家住宅の保存・修復が完了し一般公開されたので見学に行ってきました。この建物は江戸時代から廻船業で財をなした松城家の居宅として明治の初めに建築されたもので、擬洋風建築と呼ばれるとても珍しい建築物なのだそうです。建物外観も内部も洋風と和風が混在しとても面白い建築物です。
中でも一番興味を引かれたのが「秋の実り」の鏝(こて)絵。松崎町出身の漆喰職人・入江長八の作品で、天井のランプ掛けの装飾として製作されたものです。長八のランプ掛けの装飾は松崎町の文化財でも多く見られますがこれほど色鮮やかなものは初めて見ました。柿や栗、ムベかトチの実のような秋の味覚が鮮やかに描かれた芸術的な作品だと思います。


松城家住宅

松城家住宅
外観も室内もとても綺麗に修復されていて見応えがあるのでぜひ訪れてみてください。