戸田
3月31

東京都内ではソメイヨシノが早くも満開となったそうので、ソメイヨシノよりも早咲きのヤマザクラが見頃を迎えていそうなので西伊豆方面の海岸線をドライブしました。この写真は戸田から土肥方面に少し進んだ場所のオオシマザクラの大木で、手前の木はほぼ満開でした。(3月30日撮影)
奥に見えるピンクがかった桜(ソメイヨシノかも)も8分咲き位です。

西伊豆の山々のヤマザクラの様子はというと、過去のピーク時と比較すると5分咲き以下のイメージです。とは言っても、すでに満開から散りかけのヤマザクラとまだ開花していないヤマザクラ、ほぼ満開のソメイヨシノ、さらには8分咲き程度まで開花が進んでいるマメザクラなど、例年は順番に開花する桜の花が個体によってランダムに開花しているようです。

多分もう少しは色鮮やかになってくると思いますが、今年はヤマザクラが一斉に咲く光景は見られないかもしれませんね。その代わり、あと2週間程度の期間は何かしらの桜の花を楽しめそうです。

沼津市戸田は井田の集落から車で約20分、修善寺からは約40分の西伊豆を代表する漁港の一つ。戸田港から修善寺方面に進み脇道を少し進んだ場所に戸田梅林があります。正式名称は「新田梅林公園」といって知名度は低いと思いますが、かなりおすすめの梅の公園です。
3月に入ったので開花の具合を心配しながら訪れてみると、まさに満開で見頃を迎えていました。(3月1日撮影)

西側に開けた斜面に遊歩道が整備されています。近隣の梅園と比べ規模も知名度も負けていると思います。しかし訪れる人はまばらで変なBGMも流れていません。静かな環境で美しい梅の花と芳香を楽しめます。梅林の最上段には展望台が設置されていて戸田の市街地と駿河湾、晴れていれば南アルプスも展望できます。

この日は花粉の影響からか遠景はぼんやりしていました。新田梅林公園の梅の花は今週末でもまだ楽しめると思います。

今年は3月に入ってから気温が低い日が多く、また降雨が続き全国的に桜の開花が遅れていますね。伊豆方面も同様でソメイヨシノの見頃は4月の第2週にずれ込むかもしれません。
伊豆の山々に自生するオオシマザクラはソメイヨシノよりも1週間〜10日程度早く見頃を迎えるはずなので、中伊豆〜西伊豆まで開花状況を確かめに行きました。
早い年ではオオシマザクラやヤマザクラが散り始めてしまう時期ですが、毎年訪れるフルーツランド前のオオシマザクラは写真のようにまだ2分咲き程度の状況でした。(3月27日撮影)
ただ、沼津市戸田周辺の道路からは満開手前まで開花が進んだオオシマザクラ系の桜も見られました。車を止めるスペースがないので撮影できなかったのは残念でしたが春を感じることができました。

明日以降、暖かい日が続くそうなので、西伊豆のオオシマザクラ系や山桜の仲間の見頃は来週半ば〜後半になりそうです。中伊豆方面は西伊豆よりも寒いのでさらに先になるかも。
この開花の遅れは地元の観光にも影響を与えていて、例えば戸田地区では「夜桜ライトアップ 〜出逢い岬〜」というイベントが3月23日〜4月7日まで開催中なのですが、肝心のソメイヨシノはまだ開花していません。戸田から沼津方面に向かう海岸線の道路では満開になると見事な桜のトンネルを見ることができます。ライトアップされた桜も見てみたいのですが、最終日に間に合うかどうか?といった状況です。

沼津・戸田地区の街中や郊外でこの時期によく見かけるクリーム色掛かった白い花。柑橘類の畑の隅だったり花が一斉に咲いている農園だったり各所で見かけます。何か柑橘類の花かも?と近づいてみると少し違うようですし、ジャスミンに似た香りもします。(3月29日撮影)
調べてみるとこの花はシキミの花でした。シキミ(樒 / しきび)は仏事でよく使われるおなじみの葉付きの枝のこと。マツブサ科シキミ属というあまり聞き慣れない種類で、葉や茎・花などすべてに毒性がある有毒植物です。特に果実は猛毒で食べると死ぬこともあり劇物に指定されているのだとか。

実は戸田地区はシキミが特産物で全国有数の出荷量とのこと。畑や棚田の端に植えられたりしていましたが高齢化により生産者が減少してしまっているのだとか。もう一つの特産物・タチバナならジャムなどの特産品を購入することで個人的にも応援できるのですがシキミの場合はちょっと思いつかないですね…