沼津市の千本海岸を歩いていると、コロコロした丸い実をたくさん付けているトベラの木に目がとまりました。(7月13日撮影)
トベラは暖かい地方の海岸沿いに自生するトベラ科の常緑樹です。千本海岸近辺では潮風に強い特性を利用して生け垣としても多く植栽されています。4月〜5月頃に良い香りがする白い花をたくさん咲かせ、6月頃から実を付けます。最初はこの写真のように緑色をしていて、その後茶色く熟し裂けて真っ赤な種子を露出させます。赤い種子はとても目立ちますがこの時期の緑の実は見逃してしまいそうです。
トベラの木をよく観察してみると、丸い実を付けた木と全く実が付いていない木がありました。調べてみるとトベラは雌雄異株(しゆういしゅ)なのだそうです。イチョウがギンナンを付ける木と付けない木があるのと同じですね。