季節の花だより はなつうWEST Blog

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千本松原

沼津 千本浜海岸で松の花が咲いています 2023

松の雄花
沼津市民にとってはおなじみのマツの木。千本浜海岸は主に防風林として千本松原が整備され、マツは沼津市の木にも指定されているほどよく見かけます。千本松原と呼ばれてはいますが実際には30万本以上あると言われ、海岸以外でもそこら中で見られる、ある意味市民にとってはありふれた木です。
この日もあまり気にとめず通り過ぎようとしたところ鮮やかなオレンジ色の花が目に留まり少し観察してみました。(4月1日撮影)
上の写真はマツの雄花。房状のたくさんの花が固まって咲いています。雄花は花粉を飛ばしきると下に落ちてしまいます。


松の雌花
このにょろっと伸びた先のピンク色の花が雌花。これが受粉すると松ぼっくり(松かさ)になり、やがて地面に落ちます。松の開花時期は4月頃。既にそこら中で開花していたので3月中頃には咲き始めていたと思われます。街中でも気にとめていると各所で花を付けていることに気づきます。

ところで、マツはマツ科マツ属の植物ですが、いわゆる「松」という固有名詞の植物はありません。千本松原で植栽されているのはほとんどがクロマツです。クロマツは塩害に強く痩せた土地でも育つので海岸線の防風林としてよく利用されています。それほど深刻では無いもののマツアレルギーが原因の花粉症もあるそうなので念のためご注意ください。

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沼津 千本松原の野いちごとウラシマソウ

千本松原のカジイチゴ
沼津市の千本松原を散策していると、白い花を沢山咲かせている野バラのような木を見つけました。結構な大きさですが茎にはとげが無く、葉っぱもバラっぽくありません。多分野いちごの仲間だろうと考え調べてみると、どうやら「カジイチゴ」という野いちごらしいです。
カジイチゴは本州の太平洋側の海岸や海岸近くの山間に自生し、甘酸っぱい実を付けるそうです。これだけ花を付けているということは、実もたくさん付きそうで楽しみです。


ウラシマソウ2021
カジイチゴの周囲の足下をよく見てみると、ウラシマソウの濃い紫色の花が至る所で咲いていました。ウラシマソウは日本原産の植物で、林の中でも木漏れ日や日差しが指す場所に自生するそうです。千本松原の中のこの場所も、まさにそんな環境でした。
「浦島草」の名前は浦島太郎が使っている釣り竿のように見えることから付けられ、花弁の先端が細長く伸びて垂れ下がったり上へ伸びたりしています。

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