花便り
7月16

神奈川県・中井町の厳島湿性公園を訪れました。この公園は清水が湧き出る湿性地で、現在は木道が整備された親水公園となっています。初夏とはいえ夏本番の暑さのようなこの日、水辺で少しだけ涼しさを感じながら、青空と水辺と草木の緑色がとても美しい景色を見ることができました。(7月13日撮影)

公園の中央には地元で弁天さんと呼ばれ親しまれている厳島神社があります。正規の入口から鳥居に向かって階段と木道がまっすぐ延びています。参道の入口からいきなり急階段で下るのは珍しいですね。水辺にはメダカとかザリガニとかアメンボなどが多く見られ家族連れが楽しんでいました。

このトンボはオオシオカラトンボでしょうか。昆虫のことはあまり詳しくないのですがたくさん飛び交っていました。他にもかもが泳いでいたり、カワセミも見ることができるそうです。
厳島湿性公園は入口が分かりにくいのか、適度に閑散としていて水辺を静かに散策することができました。

国府津の宝金剛寺ではお寺と関係の深い様々な植物を四季折々楽しむことができます。旧盆のこの時期、境内でミソハギの花が鮮やかに咲いていました。(7月13日撮影)
ミソハギはミソハギ科の多年草で日本全国の湿地や田んぼの脇などで見ることができます。ただ、最近では自然の湿地・水辺が減少しているので見かけることが少なくなっています。この花は盆花とか精霊花など呼ばれ昔かられお盆には欠かせない花とされています。

水辺に自生する花なので、こちらでは鉢に水を張り育てられています。背丈は1M以上あってよく目立ちます。

墓地の近くではムクゲの白い花が咲いていました。ムクゲは仏法を象徴する花とされていてお寺でもよく見かけます。ムクゲは中国原産なので和花ではありませんが、奈良時代にはすでに栽培されていたとのこと。日本のお寺には欠かせない花です。
7月14

小田原市国府津にある宝金剛寺を訪れました。(7月13日撮影)
とてもきれいに手入れされた境内でハスの花が咲いていました。訪れたのが13時頃だったので花は閉じてしまっていますが、歴史を感じさせる本堂とハスの花が見事のマッチしていました。

宝金剛寺は平安初期の創建とされる東寺真言宗の名刹です。こちらは梅の花が有名でシーズンになると多くの人が訪れます。境内には多くの梅の木が植えられていて、その多くが古木で立派な梅の木です。毎年6月頃は参道に完熟した梅の実がたくさんこぼれ落ちて良い香りに包まれるそうです。古いお寺らしく様々な和花も植えられていましたので次回ご紹介します。
宝金剛寺へはとても狭い道を通ります。車で訪れる場合は海側からアプローチすることをおすすめします。

沼津市内を沼津駅から沼津港方面へウォーキングしているとたくさんのクリーム色の花を咲かせている街路樹に目を引かれました。近寄ってみると夾竹桃の花でした。(7月12日撮影)
クリーム色の夾竹桃はあまり見かけないですし、よく見ると八重咲きでボリュームがあります。夾竹桃は庭木や街路樹などでよく利用されますが危険な有毒植物として知られています。花も葉も根やその周辺の土壌さえも有毒で、口にしたり燃やした煙を吸っても中毒症状を起こすそうなので要注意です。

目の前の日蓮宗のお寺・妙海寺の入口が竹を使ったディスプレイでセンス良く装飾されていました。旧盆にあわせた飾り付けでしょうか? よく手入れされた庭園とマッチしていました。