葛の花2024-1
沼津市の香貫山へ久々のウォーキング。まだまだ残暑が厳しいですが、前日降った雨の影響で湿度が高いながらも少しひんやりとした空気で街中よりも大分涼しく感じます。
コース上には所々ピンク〜紫色の花びらがまとまって落ちている場所があり、結構高い場所から落ちているらしく花の種類が分かりません。展望台の東屋で昼食休憩を取ろうとした時、すぐそばの茂みで鮮やかな花を見つけました。花びらの正体は「葛(クズ)」の花でした。(9月15日撮影)
クズの花は7月〜9月頃に開花し秋の七草にも選ばれています。日本では昔からとても身近な野草だったのでしょう。昨晩はかなりの強雨だったので花びらが散ってしまったのだと思いますが、花びらが無ければ気づかなかったのでラッキーでした。


葛の花2024-2
クズはマメ科クズ属の多年草で山野に自生するつる性の植物です。繁殖力が旺盛であっという間に高い木を覆い隠すほど育ちます。つる切り作業をしないとやがて森林を衰退させることもあるそうです。
大きく育ったクズの根から取れるデンプンは葛湯や葛切りなどの食用になります。漢方薬の葛根湯も文字通りクズの根から作られます。やっかいな植物であると同時にとても有用な植物でもあるということですね。

余談ですが、展望台へ歩いている時、10m近く前を猪が横切っていきました。小振りでしたが牙が見えたのでオスだと思われます。念の為に熊鈴などで対策をしておいた方が良いかもしれません。