
沼津市民にとってはおなじみのマツの木。千本浜海岸は主に防風林として千本松原が整備され、マツは沼津市の木にも指定されているほどよく見かけます。千本松原と呼ばれてはいますが実際には30万本以上あると言われ、海岸以外でもそこら中で見られる、ある意味市民にとってはありふれた木です。
この日もあまり気にとめず通り過ぎようとしたところ鮮やかなオレンジ色の花が目に留まり少し観察してみました。(4月1日撮影)
上の写真はマツの雄花。房状のたくさんの花が固まって咲いています。雄花は花粉を飛ばしきると下に落ちてしまいます。

このにょろっと伸びた先のピンク色の花が雌花。これが受粉すると松ぼっくり(松かさ)になり、やがて地面に落ちます。松の開花時期は4月頃。既にそこら中で開花していたので3月中頃には咲き始めていたと思われます。街中でも気にとめていると各所で花を付けていることに気づきます。
ところで、マツはマツ科マツ属の植物ですが、いわゆる「松」という固有名詞の植物はありません。千本松原で植栽されているのはほとんどがクロマツです。クロマツは塩害に強く痩せた土地でも育つので海岸線の防風林としてよく利用されています。それほど深刻では無いもののマツアレルギーが原因の花粉症もあるそうなので念のためご注意ください。