季節の花だより はなつうWEST Blog

夏休みで海外旅行に行く人が多いからでしょうか、10年以上前に投稿したキャノンボールの木の記事へのアクセスが増えています。花や実の様子がよく分かるように大きめのサイズの写真で再リポートします。



キャノンボールツリーは中南米原産、別名ホウガンボクとも呼ばれています。樹高は20Mくらいあり、まん丸の大きな果実をたくさん付ける姿に圧倒されます。


ホウガンボクと呼ばれるように砲丸投げの玉（大砲の弾）のようにまん丸な実です。



キャノンボールツリーの花。赤色〜オレンジ色の花がきれいです。右側の花にはキャノンボールの果実が生長し始めている様子が。



満開に近いキャノンボールツリーの花。数え切れないくらいの花を付けていてとてもきれいでした。

キャノンボールツリーはハワイ島の「ハワイ トロピカル ボタニカル ガーデン」（Hawaii Tropical Botanical Garden）で撮影しました。この植物園はヒロの街から車で約30分、幹線道路からは海側に逸れて少し細い道沿いにあります。とても良い場所なのでぜひ訪れてみてください。

国道沿いの雑草が生い茂った歩道を歩いている時に変わった形の花を見つけました。調べてみるとこの花はダキバアレチハナガサという花のようです。（8月8日撮影）
ダキバアレチハナガサは南米原産の植物で、今では日本各地で見られる帰化植物です。「アレチ」という名前が付くように、河川敷や道路脇に雑草のように生えています。写真のように花穂の先端に紫色のとても小さな花をたくさん咲かせていましたが、根元の方の花が咲き終わると先端に次の花が咲き花穂がどんどん伸びていくそうで、この写真の状態は花期の終わりかけの状態とのことでした。

秦野市横野の白泉寺は丹沢の麓に佇む小さなお寺です。境内の枝垂れ桜が有名で、毎年春になるとハイキングと桜を目当てに多くの人が訪れます。その白泉寺の境内の片隅でサギソウが白い花を咲かせていました。（8月13日撮影）
サギソウはラン科サギソウ属の植物で低地の湿地帯に自生します。花期は7月〜8月、まるで白鷺が羽を広げたような特徴的な形をしています。日本では自生地が荒らされて野生のものは貴重になっているそうですが、園芸用には多く栽培され広く出回っています。この花は毎年咲かせることがとても難しいとのことで、この場所で出会えたことはラッキーでした。

以前訪れた箱根湿生花園で咲いていたサギソウの様子

沼津市の浄土宗のお寺・千本山乗運寺でムクゲの花が咲き始めていました。（8月7日撮影）
「千本山」と呼ばれるように、沼津市の海岸線の松林「千本松原」と深いつながりがある名刹です。境内の庭園は季節を通してとてもきれいに手入れをされ、四季折々に咲く花木が植えられています。夏のこの時期にはムクゲの花が見頃を迎えます。



これから次々と開花していきそうな雰囲気です。ちょっと気になったのはムクゲの向こうに植えられている松の木。しっかりと剪定されているものの、葉が茶色く変色しています。猛暑による一時的なものだと良いのですが。



この花はニワフジでしょうか。ニワフジはマメ科の落葉低木、藤のような花を咲かせますがつるが伸びることはなく、コンパクトに育てることができるとのこと。花期は5月〜7月とのことなので見頃は終わりつつあるようです。